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写真家・小原一真の写真展が
『URBAN RESEARCH KYOTO』で開催。

  • Update :

    Apr 30, 2025

5月11日(日)までの期間、京都市内各所で開催されている『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』のサテライトイベント『KG+2025』。その会場のひとつ『URBAN RESEARCH KYOTO』にて、写真家・小原一真氏の展覧会が開催される。

小原氏は、未使用の古いフィルムや壊れたカメラ、被写体自身が持っていた写真や記録など、現場に残されたものや被写体自身が大切に保持してきたものを通じて、過去の記憶や時間に向き合う作品を制作して、欧州を中心に展覧会を重ねてきた。

 

本展では、あるハンセン病回復者家族が幼少期に撮影した古いネガフィルムを起点に、長い時間を経て重なり固着したイメージをスキャンし、そこに映る風景や語りとともに、他者との関係性や記憶の継承のあり方を静かに見つめ直した作品を展示。

 

写真という記録媒体を通じて、語られなかった言葉、見過ごされてきた風景に光をあてる試みから、現代の都市・京都において、私たちが「わかちもつ」ことのできる記憶のかたちや人との関係性について思索する。

  • 【PROFILE】

    小原一真(おばら かずま)
    1985年岩手県生まれ。写真家・ジャーナリスト。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程修了。自然災害、戦争、パンデミックなど大規模な災禍の中で見えにくくされてきた個人に焦点を当てる。現場にある事物を使いながら、写真・映像・音声といった複数のメディアを用いる小原の表現は、アルル国際写真祭をはじめ国内外で展示されてきました。2021年のKyotographieでは、コロナ病棟での看取りをテーマにした「Fill in the Blanks|空白を埋める」が二条城で展示されました。世界報道写真賞、米TIME誌年間ベスト写真集選出など。

小原一真 写真展
「わかちもつ言葉と風景 – 間柄 | The Sharing of Being – A Self in Relations」

会期 : 2025年4月29日(火・祝) –  5月11日(日)

会場 : URBAN RESEARCH KYOTO
営業時間:11:00 – 20:00
定休日:不定休

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