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savi no niwa

変化していくことの美しさ。

毎日のように使うものだからこそ、こだわりたい。そして長く愛したい。日の光が映し出す姿。経年によるコントラスト。使うごとに風合いが増していくその美しい様。

 

暮らしの道具は、単なる“モノ”ではなく、使うひとの愛情とともにその姿を変化させる。

 

1999年、滋賀県・野洲で花や雑貨、古道具などを扱う店としてスタート。

暮らしにまつわるアレコレを表現してきた店主の田中あずささんの「“食べる”こと、をより楽しむための物を」という想いから『savi no niwa』と店名を改め、器に特化した現在のスタイルに。

 

「店名の“savi”は、“錆び”を意味しています。金属が錆びていくのと同じで、器も使い込むことでシミやキズが現れてきますが、そうやって時間とともに変化していくことがひとつの魅力。そんな美しい作品たちを扱う“庭”でありたいと思っています」。

 

田中さんの器に対する想いが宿る店内には、北は岩手、南は熊本より全国各地50以上もの作家の作品が並ぶ。

刷毛目による美しいグラデーションが味わい深い、坪井俊憲氏の刷毛目皿 ¥4,950

  • 表裏に飾り掘りが施された、堀 宏治氏のリムオーバルプレート¥10,560

  • 愛知県・瀬戸市で作陶する石黒 剛一郎氏の作品。スタイリッシュな見た目で、驚くほど軽い

  • 原土を使い、ひとつひとつ手捻りで制作しているため、ゆらぎのある表情に。鶴見宗次氏の小皿¥2,200、5寸¥3,080、6寸皿¥4,400、7寸皿¥7,150

  • 金工作家・守田詠美氏のケーキフォーク¥6,270、ホットケーキナイフ¥4,180。シンプルかつ繊細な見た目ながらも、どこか力強さを感じる

実用的であること。

岐阜県土岐市にて作陶する坪井俊憲氏や、長崎県 佐世保の木工作家・堀 宏治氏、長野県 松本市の金工作家・守田詠美氏など、様々な作品を並べるが「先入観を持ってもらいたくない」との想いから、作家の名前は掲示しないのが田中さんのこだわりのひとつ。

 

そして「手に持ったときの収まりや、口当たりといった部分は見た目では分からないので、実際に購入して自宅で試しますね。長く使うものだからこそ、使い心地がとても大事なんです」と、田中さんが暮らしのなかで使い、納得いくもののみがセレクトされている。

 

作り手の息遣いを感じる、ひとつひとつ異なる表情。

手仕事ならはの“ゆらぎ”が今日の料理を引き立てる。

 

これからをともにする器との一期一会を楽しみたい。

 

 

 

富山県・立山連峰を望む工房で制作する、木工作家・中西健太氏の作品。無垢の木材を用いた、美しい造形美のカトラリー

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