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BANSE basic interiors

イギリスの正しき暮らし。

坂に面してぽつんと佇む姿が、異国の街の一角のようで愛らしい。店外にずらりと並んだイスが目を引く〈バンセ〉は、インテリアと雑貨のお店だ。フランスやドイツのものもあるが、そのほとんどが買付先であるイギリスのもの。

店主の山本さんは、イギリスの家具の歴史は長いと話す。「クラシックでトラッドなデザイン、しっかり丈夫なのがイギリス家具の特徴。なので、ヴィンテージでも上質なものを見つけやすいんです」。階級社会だったイギリスでは、家具や食器は代々受け継がれる財産のひとつ。また、アフタヌーンティーのためのティーカップをコレクションする文化があるので、食器類も状態が良いものが多いという。

心地よく調和するヴィンテージ。

〈バンセ〉は入り口から奥まで、たっぷり光が行き届いていて、ヴィンテージのお店にもかかわらず明るい雰囲気に包まれている。イギリスのものと、フランスなど周辺の国々の雑貨類が心地よく、ナチュラルに並んでいるのがここの魅力だ。

イギリスのアイテムたちは雑貨も含め、重厚感(高級感)がある一方、派手すぎず、どこか素朴さがある。山本さんは、そんなイギリスのアイテムについて「日本の器に通ずるものがある」とも話す。

「トラッドでありモダンなイギリスの家具や雑貨は、まさに“いいとこどり”。今の日本の暮らしにも取り入れやすいかもしれません」。

  • もともとテーブルとイスが中心の家具屋だったこともあり、現在も木製チェアはかなり多く揃う。デザインも豊富。¥33,000~

  • イギリスといえば、コレクターも多いアンティークシルバー。上流階級の象徴とされたシルバー食器は、代々受け継がれるほど丈夫なのも魅力

  • イギリスを代表する老舗メーカー〈ウェッジウッド〉の意外なアイテム。1960年代後半にのみ製造されたペニン(ペナイン)シリーズ

  • 甘すぎずユニセックスに使えるリンク オリジナルメーカーズのハンドバーム各¥3,520。ヒノキを含んだ森林浴のような香りなど、4種類から選べる

イギリスのミッドセンチュリーを代表するメーカー〈ホーンジー〉の60年代カップ&ソーサー¥3,850。北欧の影響を受けつつもイギリスらしいモダンさがある

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