Visit 80

sumi

“飲む”からはじまるコミュニティ。

アルコールやコーヒーに関わらず、グラスやカップを傾けながら仲間と会話を交わす時間は何ものにも変えがたい。そんな格別なひと時を提案するのが京都木屋町松原の『sumi』。東京のワインショップ『VIRTUS』がセレクトしたワイン、大阪のコーヒーショップ『HOOP』が焙煎した豆を使用したラテをコンパクトな空間で提供する。

 

特にグラスで味わえるワインは白・赤・ロゼ・オレンジと種類が豊富で、レアな銘柄でもワンコインで気軽に堪能できる。それゆえカウンター越しにスタッフと、海外のトラベラー・近所のマダム・買い物ついでに訪れるカップルと「これ美味しかったですよ」と会話が自然に生まれるように。気に入ったボトルがあれば、ワインセラーになった2階でお目当てを購入できる。その美味しいドリンクは世界中から人々が集まる京都において、コミュニケーションツールの一つになっている。

グラスワイン¥500、サラミ4種盛り¥800。朝からオープンしているため、昼間から贅沢にワイン片手に絶品のフードが堪能できる。

  • ワインだけでなくこだわりの生産者によるクラフトジン、植物由来のノンアルコールドリンクをボトルで販売。

  • 新潟県の洋梨を漬け込んで蒸留したYAMATOUMI PEARGIN¥7,000。芳醇なクラフトジンはスイーツの香り付けにも一役買ってくれる。

  • 茶を発酵させる植物由来のノンアルコールドリンクのコンブチャ。こちらはラズベリーを思わせる風味と酸味が印象的なButterfly Pea¥2,819

  • NPO法人の柑橘ソムリエ愛媛が生産した、上質な果実をそのまま絞った無添加100%。紅まどんなジュース¥2,200

新たに仕掛ける街づくり。

実はここ『sumi』は、以前にご紹介した『suba』や炭火の鳥焼肉で知られる『ソリレス』の新展開。その3つが木屋町松原周辺に集結している。鳥料理や蕎麦を堪能した後にシメとしてワインやコーヒーを味わいにくるゲストも多い。3つの店舗がまるでトライアングルとなり、閑静な住宅街の中で新たな動線を生み出しているのだ。

 

オーナー・鈴木弘二さんが目指すのは京都の新しい街づくり。ローカリズムに敬意を払いつつ、次々と次世代のフードカルチャーに根差した店を作り続ける。食を通じて提案する重層的な記憶。『sumi』に足を運ぶ日は時間に余裕を持って欲しい。『suba』や『ソリレス』にも立ち寄ることで、その日の思い出がより色濃いものになってくれる。

コクの深いエスプレッソとまろやかなミルクをブレンドしたアイスラテ¥600。バランスの良い味わいでゴクゴクと飲み干してしまう

  • 鎌倉の麻婆豆腐店<かかん>と、ラッパー・鎮座DOPENESSのコラボTee(Sold)

Recent Posts

あたらしいこと