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HOMIES

唯一無二のヴィンテージとの出会い。

ヴィンテージは今やラグジュアリーの域。501XX大戦モデルの黒味を帯びた深いインディゴを筆頭に、何十年以上も前の洋服は現在の技術をもってしても再現が難しいとされ、気が遠くなるような年月を経て今に残るワードローブは独特のオーラをまとっている。

そんな第二次世界大戦期のヴィンテージに魅せられた桒原孝之さんが営むのが『HOMIES』。

「今年でオープンして17年か18年かうろ覚えで」と白い歯をこぼして語る桒原さんは、朗らかな人柄でありながらも古着に対しては気骨。2ヶ月に一度はアメリカへ渡り、西に東に移動して冒頭の天文学級ヴィンテージを見つけだす。リーバイスの501はXX、BIG E、66前期と幅広く取り扱い、アメリカ軍のベイカーパンツは30から40インチまでの品揃え。THEヴィンテージというべき王道アイテムだけでなく、桒原さんが「ボロの美学」と設立時から集めるのが100年以上のダメージが投影されたワークウエア。朽ちた家屋から見つけたジャケット、炭鉱の中から掘り出したパンツなど、オンリーワンの名に相応しいアートピースのようなヴィンテージも手に取れる。

  • ヨーロッパ古着にも明るい桒原さんが厳選するバーバリーのコート。裏返して壁にディスプレイ。

  • 何十年も着倒したであろうリアルなエイジング。絵画のように額装して部屋に飾る人もいるそう

  • 特に珍しいヴィンテージウエアはレジ裏にズラッと配置。どれもコンディションはAランク

  • エントランスに入ってすぐのラックに並べられたレギュラー古着。中でもネルシャツは多彩なチェックパターンを用意

奥へ行くほど濃厚な世界観に。

前述のヴィンテージウエアだけでなく、エントランス付近にはグッドルッキンなレギュラー古着をレイアウト。奥へ進むほどに希少価値の高いヴィンテージが鎮座する独特のコントラストが面白い。「レギュラーは大バコの店よりもお手頃ですよ」と桒原さんが言うように、<ラルフ ローレン>のシャツや<セントジェームス>のカットソー、<アディダス>のジャージなどが整然と並べられ、中には5,000円アンダーのリーズナブルなものも。現在は90年代以来となり、その当時以上の熱量にあふれる古着ブームが到来しているのは周知の通り。これからユーズドを取り入れたい10代や20代の方も、目の肥えた大人のヴィンテージマニアも、純粋に同じ目線で古着と向き合えるのが『HOMIES』の醍醐味なのかも。

  • 合わせるボトムを選ばずに着こなせるセントジェームスのロングスリーブT。配色とサイズともに豊富な品揃え

  • オールドのティファニーはバングル・リング・ネックレスと様々。廃盤となった珍しいモデルばかり

Photo / Yuji Iwai

Text / Shohei Kuroda

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