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ETHELVINE

「美味しい」じゃ言葉が足りない。

「人が自然を尊重した上で作られたワイン。化学的なものを使わず、人為的な環境をできるだけ排除したもの」を取り扱って16年。野生で育ったブドウの力みなぎるそれらを、オーナーの江上さんは「“美味しい”より感じるもので…。この感動は一体何だろう? を探して今になります」と話す。

 

自然が教えてくれる、豊かさ。

ワインは私たちよりはるかに長い歴史を持っていて、そのほんの一部を知っているにすぎない。江上さんは、そんなワインに精神的にも助けられているという。プリミティブでたくましさのあるワインは、言葉だけでは表現しきれない自然のスケールを伝えてくれる。

 

自然の産物だからこそ、その年の個性をより閉じ込めるかがワインの魅力。ボトルには作り手のメッセージが込められ、現地からはるばる旅して日本へやってくる。

 

ライブラリーやレコードショップのようなセラーから、世界の自然環境をディグするような感覚も楽しい〈エーテルヴァイン〉。難しいことは考えず、音楽のように愉しんで。

  • シュナーベルのモリロン“ホッホエッグ”(2019)¥5,940。シャルドネを皮ごと絞った南オーストリア・シュタイアーマルクの「湿度のある」一本

  • コンニ・ウント・エヴィのヴァイスブルグンダー(2019)¥7821。江上さんいわく「飲んだだけで寒さを感じる」という、東ドイツの白ワイン

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