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HIRAMATSUGUMI

淡路島が今、おもしろい。

関西で気軽に行ける観光地として愛される淡路島。ここ最近は特に、新しいスポットが誕生したりローカルなパーティーがあったりと、なにかと騒がしい。大きな理由は移住者だ。都会の感覚を持った人々が移り住むことで、さまざまなモノゴトが外から刺激を受けたり、新しい視点で拡散・普及されている。

その片鱗を手にとって確かめられるのがここ、〈ヒラマツグミ〉だ。母体は設計・建築会社で、それを活かしたギャラリーショップを営む。建築の仕事上出会うアーティストや作家、工房のプロダクトを扱い、多くは淡路島の作家もの。衣食住にまつわるそれらのアイテムはとても洗練された佇まいで、淡路島の植物やハーブからIZUMI KANが調香したお香〈√595〉などがその例だ。

  • 鉄、ステンレス、真鍮など金属を中心にしたプロダクトを制作する東大阪の工房〈ボールポンド〉。組み合わせてもおもしろい鉄製オブジェ¥4400~

  • 天然素材100%、農薬や化学肥料不使用のハーブや果実を手摘みして抽出した〈Suu(すう)〉淡路島産エッセンシャルオイル ¥1,980〜

  • (左)大分発。アンティークの修理をしていた経歴を持つWARAUHANAのライト各¥16,500(右)銀彩仕上げの味わいのある陶器が特徴になった都築明さんのライト¥26,400

  • 淡路島の地場産業であるお香を使用した√595(左から)Jin koh¥4,950、Humidity¥3,520、Soothe¥3,520。洗練された香り

島の豊かな恵みを、あなたの暮らしに。

ともすれば地元民でさえ知らなかったかもしれない島の恵みが、明るみになりつつある。海に囲まれ山、風ともともと恵まれた環境。食材や木材や土など、今まで日の目を見なかった素材が形になり、目を引いている。ヒラマツグミに並ぶアイテムはどれも、センス良くモダンなデザイン。それに、使い方を想像できるから、日々の暮らしに取り入れたくなるものばかりだ。

 

ギャラリーのように無骨な空間に並ぶさまもかっこいい。ゆっくりひとつ一つ手に取ってみれば、それぞれのストーリーやそこに詰まった淡路島の自然を感じられるはず。ショップ内には〈モチツモタレツ〉のカフェが併設。ひと息つきながら、ぜひゆっくりとした時間を楽しんでみて。

  • 淡路島のいろんな木材を使ってプロダクトを作る〈JINO(ジノ)〉。森林整備のために伐採した木など廃棄木材から作った椎の木皿¥4,620~

  • 淡路島・洲本で活動する女性陶芸家〈すみれ窯〉。焼き上がりに表情がありつつも、柔らかな風合いで日常使いできるのが魅力。花器¥3,960

  • 無農薬無化学肥料栽培を実践する南あわじ市の〈淡路島西洋野菜園〉。スープやソースにも使いやすい菊芋のペースト¥780

  • こちらも南あわじ市より、juchi(ジュチ)の花器¥7,700。ツートーンが印象的で、生花もドライフワラーも映えるモダンなデザイン

  • 淡路島のひのきの端材を活用して作った〈ジノ〉の淡路島鉛筆6本入り¥1,045。削るとほのかに香り、持った時に木のぬくもりが感じられる

  • 淡路瓦の伝統を現代風にアレンジし、いぶし瓦と同じ土を使いタイルや器を制作する〈イラカト〉。陶器にはない美しさのあるプレート¥3,850

  • 淡路島出身の料理家、どい ちなつさんが手がける〈心に風〉。ミルクや炭酸で割って楽しみたいオーガニックジンジャーチャイシロップ¥1,480

「まわりは果樹に囲まれているので、季節ごとの風景をカフェと一緒に楽しむのもおすすめです」とオーナーの平松さん。カフェは金土のみ営業

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