エキサイティングな買い物。それはモニター越しでは決して得ることのできない体験である。何のために服を買うか。着ること以外に自分を満たせてくれるなにかがあれば、その服にもっと説得力を付加してくれるだろう。特に古着においては、その眼で見る・触れることで見た目には表れない“なにか”を感じるもの。それは恐らく、その店の空気や店主のセンスが反映されているからだと思う。
古き街並みの風情が残る大阪・昭和町の〈KAZE MACHI ROMAN〉は、まさに店主の顔が色濃く反映される古着屋。2000年代初頭の企業モノ、一風変わったデザインのL.L.ビーン、ラルフローレンのチノパン。どれも気負わずに着られる、いまに馴染むラインナップ、そして店主・飯田さんの“好き”が詰まったお店である。