Visit 99

moyi store

民藝の醍醐味を暮らしに。

毎日座る椅子を選ぶように。今日を過ごす洋服を選ぶように。

普段何気なく使っている生活道具、あるいは特別な場面で使う器。それが自分にとって少し特別だったら、暮らしがもっと楽しくなる。

 

日本各地で作られる民衆的工藝。どこかで一度は目にしたことのありそうな親しみのある模様から、一風変わったフォルムの器。

それを暮らしに投影することで、毎日を豊かにしてくれるだろう。

 

店主の森 圭司さんは、あるときに出会った民藝に魅せられ、長年携わったアパレルから一転。2019年、梅田からほど近い大淀に暮らしの道具屋『moyi store』をオープンした。

並ぶのは、大分・小鹿田焼や熊本・小代焼、沖縄のやちむん。兵庫や京都など関西も含め、西日本の民藝を中心にセレクトする。

 

一歩足を踏み入れると、今日からの暮らしにまつわる小さな幸せを感じられることだろう。

  • 兵庫県神戸市淡河に構えるつくも窯・十場天伸氏のピッチャー。 ソーダ釉を用いることで豊かな表情に。¥33,000

  • 熊本県荒尾市の上平山で作陶する、福田るい氏のたこつぼ型花入れ。その名のとおり、たこつぼをモチーフにしたユニークなフォルムで、優しげな藍色を纏わせた。¥13,200

心地よさを与えてくれる。

「民藝品は基本的に手作り。手仕事ならではの温かみのある表情が日本人特有の情緒に響く、というか。それに魅せられたのだと思います。僕は洋服だと古着が好きなのですが、器も同じく得も言われぬ経年変化をみせてくれるんですよ」。森さんが言うように、使えば使うほど自分色に姿を変え、比例するように愛着が湧いてくる。

 

例えば北欧・アフリカのテキスタイルや、欧米のヴィンテージファニチャーなど、多彩なジャンルとも抜群の相性をみせるのも民藝の魅力のひとつ。

生活に心地良い“装い”を与えてくれる民藝。ファッションセンスに長ける森さんならではのフィルターを通して、民藝の心地よさを発信している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土作りや釉薬などの材料、窯出しにいたるまで、すべて地元産。300年以上の伝統をもつ大分県・日田の小鹿田焼

  • 岐阜県高山市の硝子作家として有名な父・忠久氏のもとで宙吹ガラスを学んだ、安土草多氏のボトル ¥6,050

  • 沖縄県金武町にて沖縄の土と釉薬で作陶する、まさひろ工房のマグカップ 各¥3,300

森さんの前職であるセレクトショップのアニバーサリーイベント用に企画。小代焼ふもと窯の井上尚之氏に、コーポーレートカラーのブルーを基調に作陶を依頼したスリップウェア

 

Recent Posts

あたらしいこと