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essence kyoto

うつわの美しさは“人”にあり。

わたしたちが、ついつい“うつわ”に魅かれてしまうのは、そこに人の息づかいを感じるからなのかもしれない。『エッセンス キョウト』では、オーナーがセレクトしたうつわを展示・販売するとともに、作家に焦点を当てた個展を定期的に開催。ギャラリー内は展示によってガラリと雰囲気が変わるのも魅力だ。驚くべきは、作家の元へ訪れインタビューし、個展ごとにその内容をまとめたリーフレットを制作していること。これが、おもしろい。脚色のない作家の言葉から、うつわの本質が見えてくる。同時に、「うつわを作る作家が何を考え何を作るのか、その背景に興味があった」と話すオーナーの誠実さも伺える。

薄い牛革を幾重にも重ね、柿渋で風合いを出した上治良充さんのボウル¥27,500

  • 小野哲平さんの丸湯のみ¥5,500。躍動感溢れる力強い表現が魅力的な鉄化粧

  • 漆で表情をつけた督田昌巳さんの木皿¥7,150。一点一点異なる仕上げで作られている

日本の誇るべき文化を、京都から。

オーナーの荒谷さんは20年以上、海外で暮らしていた経験を持つ。海外での生活の中でうつわが日本の誇るべき文化だと気づき、海外の人にもこの素晴らしさを紹介したいと帰国。京都の岡崎にギャラリーをオープンした。荒谷さんの話には、日本が誇る作り手へのリスペクトと、愛がある。ここは自然豊かで静かな環境。ここでしか聞けない作家の声に、耳をすませてみては。

  • 静岡の茶師に依頼し選りすぐった無農薬・減農薬の日本茶も並ぶ。シングルオリジンの緑茶や紅茶、さくら茶などの季節のお茶も

手仕事によるランプシェード、伊藤環さんの錆銀彩業務型(コード付き)¥25,300

  • 植物が原料の和ろうそく。石川県七尾市の老舗、高澤ろうそくで作られている

尾形アツシさんの個展時の店内のようす。個展では通常とは異なる雰囲気を楽しめる

Text : Mio Wajima

Photo & Edit : Yuji Iwai

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