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アーティストユニット
「STOMACHACHE.」の個展が
南船場の i GALLERY OSAKAにて開催中。

  • Update :

    Sep 29, 2025

コピー機のざらついた質感、ノートに⾛らせた線、家庭的なモチーフ…。日常の身近な断⽚を、普遍的な物語へと引き上げるアーティストユニット「STOMACHACHE.」の個展“WE ARE STOMACHACHE! 2025”が大阪・南船場のギャラリー『i GALLERY OSAKA』で開催中。

 

アーティスト活動をスタートして21年。宮崎信恵(名古屋)と宮崎知恵(東京)、異なる地に暮らす姉妹は、距離を越えてなお響き合う感性を保ち続けている。離れていることは⽋落ではなく、むしろ「異なる環境に根ざした⼆つの眼差し」が並置されることでSTOMACHACHE. の作品は独⾃の奥⾏きを表現してきた。

 

ペインティングを中⼼に展開される今回の作品は、媒体を超えて拡張し、⾝近な断⽚を新しい秩序の中に再編。

そこには、個⼈的な記憶を普遍的な経験へと翻訳するための視覚的⾔語が刻まれている。

Statement

2004年 ⼤阪でSTOMACHACHE.の活動はスタートしました。

雑誌”relax”に影響を受けてキンコーズのコピー機でzineを作り始めました。某CDショップに万置きをするのが楽しくて、たくさん絵を描き、zineを作りました。

2006年 2⼈が⼤学⽣の頃に愛知県⽴芸術⼤学のスペースで「WE ARE STOMACHACHE!」というタイトルで⾏われたのが初めてのSTOMACHACHE.での展⽰でした。

2⼈で1週間ほどかけて搬⼊をして空間を作りました。とても楽しかったし、今でもいい展⽰だったなと⾃負しています。

2025年 今回はあえてその時と同じタイトルに。2025年バージョンのSTOMACHACHE.の展⽰です。

今は住んでる場所も違うし、会うことも年に数回だけ。作品のスタイルもそれぞれ変化してきました。

変わったところはたくさんあるし、変わらないところもいくつかあると思います。

21年⽬のSTOMACHACHE.をぜひご覧ください。

本展覧会は「STOMACHACHE.」の初期の展⽰と同じタイトルを冠しながらも、回顧ではなく再出発を意味。

21年にわたり持続されてきた対話が「今この瞬間のかたち」として⽴ち上がり、その時間の層に触れることとなるだろう。

 

『i GALLERY OSAKA』は、この展覧会をアーカイブではなく、⽣成の場として提⽰。

STOMACHACHE.の実践は、時間を越えて響き合い、未来をかたちづくるための⾔語として⽴ち現れる。

 

展示は10月27日(月)まで開催。

彼女たちの日常の ささやかな断⽚をご覧いただきたい。

PROFILE

STOMACHACHE. / NOBUE MIYAZAKI & TOMOE MIYAZAKI

 

姉・信恵 (1984年7⽉17⽇ 徳島⽣まれ/名古屋在住) と妹・知恵 (1986年7⽉18⽇ 徳島⽣まれ/東京在住) によるアーティストユニット.。⾃ら家を建てた元牧師の⽗から受け継いだDIY精神を背景に、ふたりはイラストレーション、ZINE、刺繍、ペインティング、⽊⼯など、多岐にわたる表現を展開してきた。⽇常に根ざした親密な感覚を起点に、⾝近な素材やイメージを普遍的な物語へと変換する作品を⽣み出している。現在はそれぞれ異なる都市を拠点としながらも、互いに響き合い、個と集団、⽣活と芸術のあわいを軽やかに往還する実践を続けている。

 

Instagram : @snpfz @myzktme

HP : https://stomachache.jp/

STOMACHACHE. "WE ARE STOMACHACHE! 2025"

会期:開催中 –  10月27日(月)

会場:i GALLERY OSAKA(大阪市中央区南船場3-8-14 ACN心斎橋 Garden1F)

Open : 12:00 – 19:00

Holiday : 火曜

入場料 : 無料

HP : https://www.igallery-osaka.com/

Instagram : @igallery_osaka

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