コピー機のざらついた質感、ノートに⾛らせた線、家庭的なモチーフ…。日常の身近な断⽚を、普遍的な物語へと引き上げるアーティストユニット「STOMACHACHE.」の個展“WE ARE STOMACHACHE! 2025”が大阪・南船場のギャラリー『i GALLERY OSAKA』で開催中。
アーティスト活動をスタートして21年。宮崎信恵(名古屋)と宮崎知恵(東京)、異なる地に暮らす姉妹は、距離を越えてなお響き合う感性を保ち続けている。離れていることは⽋落ではなく、むしろ「異なる環境に根ざした⼆つの眼差し」が並置されることでSTOMACHACHE. の作品は独⾃の奥⾏きを表現してきた。
ペインティングを中⼼に展開される今回の作品は、媒体を超えて拡張し、⾝近な断⽚を新しい秩序の中に再編。
そこには、個⼈的な記憶を普遍的な経験へと翻訳するための視覚的⾔語が刻まれている。