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小さな幸せを運ぶ、花とモノ。

「大好きな立ち飲み屋さんがある東横堀川エリアから近いところに」と、2022年の春オープンした新スポット〈ムード〉。大手セレクトショップで15年勤めた益原さんと、フローリストの西さんのコンビではじめたショップだ。店内の中心には彩り豊かな花。その周辺に花器と新旧の生活雑貨を並べる。

 

がんばった1日をおいしく癒してくれる食のように、花は不思議と、そこにひとつあるだけで心ほころぶ存在だ。「生活の一部として花を楽しんでほしいと思った時に、この形になりました。花屋より、花を買いやすく」。ビギナーでもはじめやすい、ケアしやすくて一本でも映える花を集めた。

ユニセックスな感性で。

ミッドセンチュリーを代表する旧西ドイツのヴィンテージ、ファットラバをはじめとする花器も見どころ。一本挿すだけでサマになるものがほとんどで、花と一緒に気軽に楽しめる。民芸好きの益原さんがセレクトするメキシコやアフリカ、日本などの雑貨もおもしろい。花器同様、どれもポップで鮮やかな個性を放っているのにどこか洗練されていて、シンプルな空間にもセンス良く馴染んでしまう。男性でも女性でも同じように素敵と感じられる魅力が不思議とあって、つまり、ギフトにも最適なのだ。

 

ビジネス街なので、周辺には昔ながらの喫茶店も点在。好みの一軒で休憩しながら楽しむのもよし。また、平日は21時までオープンしているので、仕事終わりに東横堀川の飲み前に立ち寄るのもおすすめ。

ユニークな形のフラワーベース¥7,700。日本の古い陶器のもの

  • メキシコの工芸品「生命の樹」¥5,390。本来はロウソクを立てる宗教的アイテムだが、ミニサイズなのでそのまま置くだけでもかわいい

  • インドの嫁入り道具として重宝された、ヴィンテージのラリーキルト¥19,800~。おくるみや、色彩豊かなのでベッドカバーとしても◎

雨落としの模様が素敵。メキシコのトナラ焼きを取り入れたサン ヘルマン工房の花器¥2,750~。一本挿すだけでサマになる

インテリアとしてなじむファニーな日本の民芸品も収集。60~70年代に作られた千趣会のロイヤルペット(写真右)など

  • 花を挿さなくてもインテリアとして楽しめるデザイン豊かな花器。西ドイツ製のフラワーベース(左)¥8,800・(右)¥15,400

  • 夜の予定前でもさっと買えるドライフラワーのミニブーケ各¥500〜。そのまま玄関などに置いておくだけで、家の空気が変わる

Text : Mio Wajima

Photo&Edit : Yuji Iwai

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