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LADER

家事が幸せなら、人生は幸せ。

料理、洗濯、掃除、洗い物…。生きるために、私たちはどれほどの時間を家事に費やさなければいけないんだろう。どうせ1日に何時間も費やすなら、楽しく有意義なほうがいいに決まってる。例えばそのハンガー、もっと掛けやすければ。そのスポンジ、もっとかわいければ。困ったことに、生活に一番近いアイテムに限って選択肢はあまりにも多すぎる。

 

中学生のころからインテリア好きだったという橋本さんが営む〈ラーダー〉は、ありそうでなかった、日用品をセレクトする一軒。作家ものや特別感はここにはない。置いておきたくなるルックスだけど気楽に使えて、時にはガサツに扱ってもついて来てくれるくらい頼もしい。絶妙にかゆいところに手が届く“ちょうどいい”と“ずっと探してた”だけがある、精鋭の普段着ショップなのだ。

マットな質感と黒は料理を引き立てる優れもの。豊富なサイズが揃うyumiko iihoshi porcelainのプレート¥1,320〜

  • ステンレスといえば、新潟産。タネと果汁が分かれるレモン絞り器¥2,420。ステンレスなので酸に気を使わなくていいのもうれしい

  • 飽きのこないシンプルな見た目と握りやすいフォルム。経年変化する風合いも楽しめる、ブナ材のミル¥3,630~4,400

ほとんど使って試せます。

インテリア会社で働いた経験があるからこそ、オリジナルに対するリスペクトと、どう作られているかが見え、わからないことは職人に聞けるという可視性も大切にしているところ。オープンから10年たった今でも、自分が使っている(または使った)ものだけを扱うというスタイルも変わらない。消耗品や数を揃えたいものは抑えめに設定するなど、等身大なプライスも魅力だ。

 

また、たとえ高くないものでも、買っても使わなくなるともったいない、と、店内のコンロや流しを使って、扱うものは可能な限りほとんど試すことができる(用途によっては食材の持ち込みが必要)。もちろん、口当たりが大事だったりするスプーンも。すべてに体験談があるから、尋ねるだけで、おもしろい。自分の生活に必要なものに気づけば、日々は思っている以上に快適に変わるかもしれない。

南景製陶園の急須¥7,700~8,030、間伐材を使用し漆で仕上げた木製湯のみ各¥4,180、厚紙にコーディングを施し柿渋で仕上げたお盆¥3,080

ベストセラーのひとつ。ドーナッツのような丸いフォルムがかわいいまるたわし¥550〜。水で柔らかくなるので、ザルなどを洗いやすい

  • 首が凝らない亀田縞のエプロン各¥7,480。後ろをマジックテープで留めるので、首への負担が軽減。ユニセックスでつけやすいデザイン

  • 絡まりにくいピンチハンガー¥4,180(小)、¥6,930(大)。1本のステンレスでハサミをつくっているので朽ちにくいのもいい

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