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OBG eu.

アートとクラフト、心地よい交差。

「ちょっと離れたところでゆっくり話ができて、本当に好きな人が来てくれる場所にしたかった」と、オーナーの山上さん。ギャラリーとショップが回廊でつながれた〈OBG eu.〉は、いわゆる神戸の繁華街からはずいぶん山のほうにぽつんと佇む。器など、作家のものの企画展を定期的に開催しながら、それらで扱った作品や自分たちがセレクトしたユニークな工芸品にポルトガルのワインなどを添えて販売する。〈小野象平〉や〈中本純也〉の器や〈Funatabi atelier〉の染めもの、〈谷口嘉〉のガラスなど、ひとつ一つ丁寧に作られたそれらは本物でありながら、どこか「かわいい」と喜べる軽やかな魅力がある。日本の作家だけでなく、インポートの作品も自然に、センス良くなじんでいるさまは暮らしのお手本にしたくなる。

  • 木工作家、北山栄太さんの作品。草木染めのうえにガラスコーティングを施したリム皿¥16,500・カトラリーセット¥16,500

  • 自ら山で土を掘り作陶する、高知県の陶芸家、小野象平さんの作品。温もりあるフォルムも魅力のカップ¥2,750・ピッチャー¥8,800

  • 南伊豆で活動するデザインユニット〈タラスキンボンカーズ〉の作品。流木と漁師縄を組み合わせたユニークなハンガー¥5,500

  • コロンと置いておくとどこか目を引く、いびつなカタチが愛くるしい。手縫いで仕上げたクマのタラスキンボンカーズの針刺し¥4,400

モダンな暮らしにエッセンスを。

実はアート展示も年に1~2回ほど行う。これが〈OBG eu.〉のもうひとつのおもしろさだ。平山昌尚さんと五月女哲平さんのユーモラスなふたり展や、フィンランドのイラストレーター、マッティ・ピックヤムサさんの繊細な作品展などは、きっと他では出会えない。愛らしくて、洗練された〈OBG eu.〉ならではのアート展は、ぜひ足を運んでみてほしい。

ここ神戸に来る前は福岡でお店をしていたそうで、その頃から展開するポルトガルのアイテムが多いのも密かなポイント。山上さんは「ポルトガルのものって、ゆるくて日本人に合うと思うんです。素敵なのにあまり知られてないので、伝えられたら」と話す。そんな温かなポルトガルの風が吹いているのかもしれない。ここはアートもクラフトも、ワインを手に楽しめる優雅さがなんとも心地いい。

取材時は平山昌尚さんと五月女哲平さんによるエキシビションが開催中。それぞれの作品はモビールで合体、近づくと揺れる

  • ステンシルなので色ムラがあり、ひとつ一つ表情が異なるポ
    ルトガル・フォルミガ工房の陶器。ポット¥4,950、カップ
    ¥3,740

  • 無骨な風合いと心和ませるフォルムのいじらしい組み合わせ。福岡で作陶する石原稔久さんのワインカップ¥6,600、マグカップ¥6,050

口まで入ったライン状のデザインと持ち手のロープが特徴。花器やインテリアにも良いアンナ・ウェスタランドのピッチャー¥24,200

パンツの柄がそれぞれ異なる、遊び心たっぷりの一点物アイピロウは〈banryoku(バンリョク)〉より。電子レンジでの温めOK。各¥5,500

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