育ってきた環境で感じたこと、学んだことを、自分が大人になり新しい環境・表現で発信する。それは単純なようでもあり、夢のようでもある。マレーシアで育った牛田祐輔氏が2017年にスタートした〈rajabrooke-ラジャブルック-〉は、世界中の昆虫コレクターが夢中になって追いかけたマレーシアの国蝶の名を冠した。幼少から過ごした現地での経験から、東南アジアの洋服や音楽といった日常、そして和の風土や感性を取り入れた洋服・雑貨などを展開するブランドである。2022年には、大阪・北堀江のマンションの一室にオフィス兼、週末ブティックとして『Manison Butik HALIA』をオープン。「マレーシアの日常生活や気候、東南アジアならではの素材・機能性など、自分が生きてきたなかでのクラシックを表現しています」と言うように、ここにはマレーシアの風が吹いている。