自然は、耳で感じるものかもしれない。店名のとおり山の中の奥地にあるこの場所へ、たどり着いてまず出迎えてくれたのが、風のざわめきと竹がぶつかり合う圧倒的な音。某セレクトショップで長年勤めた香月さん夫妻がオープンしてもうすぐ2年。「うつわとコーヒーの店」とは言うけれど、このお店が何よりも重きを置いているのが自然ということを、山の音が教えてくれている。
もともとアウトドアやキャンプが大好きだった香月さん。「自然の中に人が集まる場所を作りたかった」と話すように、このお店の2番目に大きいのは中庭が望めるカフェスペース。広々とした空間で自家焙煎のコーヒーや軽食を味わいながら憩える。