ひとつのことを思い、考える。
例えば、ひとりでゆっくり食事を楽しんだり、じっくりと音楽を聴くこと。
すぐ側にスマートフォンがある現代において、そういった時間はどんどん失われている。
鴨川にほど近く、骨董店が軒を連ねる大和大路通り。黒い看板が目印の路地の奥に佇む『Books and Things』。
ここには本をゆっくりと愉しめる時間がある。
チャイムを鳴らすと店主が迎えてくれ、履き物を脱いで畳にあがると、アート・デザイン・写真集など希少な古書が約700冊。
畳に座り、店主と話しながら好きなジャンルや写真のテイストを伝えると、それに沿った本をピックアップしてくれる。