京都はふと訪れたくなる。寺社仏閣、食、祭、街の賑わい。古いもの、新しいもの。そして、それらの融合。
伝統に敬意を表しながら、モダンに構築されてゆく街の変化…。
クリエイティブディレクター•南 貴之氏がディレクションする〈グラフペーパー〉も同じく、つい袖を通したくなる。
過去に生まれた洋服の概念を踏襲し、上質な生地やシルエットで編集された洋服は、まさしく現在のスタンダード、といえるだろう。
そのグラフペーパーの関西エリア初となる京都店は2020年にオープン。
日本の伝統的な町家造りの特徴である間口が狭く奥行きのあるうなぎの寝所のような空間で、4年をかけて見つけた物件だ。100年以上の歴史を刻む梁を残し、白を基調にリノベーション。畳の小上がりや中庭もあり、奥の築100年以上を数える蔵はそのままギャラリースペースにした。
数年前から京都にも拠点を持つ南氏が考える、わび・さびである。