気軽に、そして早く「おいしい」を味わえ、一年を締めくくる食としても馴染み深い蕎麦。そして日本独自の“すする”ことが許容される数少ない食のひとつ。日本人にとって、蕎麦は日常でもあり、特別な存在でもある。2021年の大晦日にオープンした木屋町松原の立ち食い蕎麦の店〈suba(すば)〉は、育まれてきた蕎麦文化を大事にしながら、一風変わった具材を使った創作蕎麦を提供。利尻昆布、本ガツオ、サバなど、上質な素材にこだわったあっさりとした出汁。2階で毎日製麺される自家製麺。そしてsuba流の具材が絡み合うことで、これまでに無い新しい蕎麦を作り上げた。