取材に訪れた際に、すすめられて買った本が素晴らしかった。本屋の魅力を語るのに、他の言葉があるだろうか? 住宅街に佇む〈ブラックバードブックス〉。静かな店内には、ときどき学校のチャイムが聞こえてくる。文学や写真が好きだという店主の吉川さんがセレクトする新刊と、吉川さんが信頼できる人たちから買い取る「知らない世界を教えてくれる。ていねいできれいな作りもおもしろい」古本をMIXして並べる。ジャンルはさまざまながら唯一の世界観を持つ本たちは、読み進めるたびに感動がある。同時に、じわじわと本屋の魅力が重なっていく…そんな喜びも。