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素滋食堂

地元を愛そう、味わおう。

丹波篠山の豊かな食材のみを使い、素朴で滋養のある食事とカフェメニューを提供する〈素滋食堂〉。食材は近隣の生産者のもの、家具は丹波産の木材を中心に使用、ストーブで使う薪には篠山の間伐材を利用するなど、「地元の環境を守るために、ちょこっとできることをしています」と共同代表の小菅さん。庭先には、薪炭材になるコナラを植えた。

 

もともと宿場町だった古市地区の農協の建物を改装した広々とした店内。工事の多くも床磨きも、仲間たちと行った。料理はこの土地での日常の暮らしを意識しながら、山菜や鹿肉などの魅力を知ってもらえるきっかけになればと話す。

地元生産者の野菜をふんだんに使用して作った季節の定食(取材時は3月のため弥生の定食)¥1,600。米は篠山産、たまごは丹波産。「地元の中の小さな循環が実感できる距離感でやっています」と小菅さん

人々が集い交わるスポットに。

〈アーキペラゴ〉の二人が関わるとあって、洗練されたデザインの家具や食事に使われるうつわも素敵。目にも麗しく、気軽においしく、暮らしのヒントや丹波篠山の自然文化を知ることができる。小菅さん・上林さん夫婦の真骨頂とも言える、全国から集めたグロサリーも注目したい。「飲食は間口が広いメディアのようなもの。丹波篠山のここが、人々が集まり情報が交わるような場所になれば」。

  • 小菅さんがプロデュースする〈霧の朝〉。黒大豆を使用したジャム¥864は、あんこ的に使えて豆っぽさが残る絶妙なつぶ感もこだわり

  • 食堂でも出している、兵庫県産のヒノキ材を使ったオリジナルの杉板膳¥5,500。柾目がきれいで、指のひっかかりがよく持ちやすい

  • アーキペラゴで展開する〈オーロラブックス〉のコーヒー豆100g ¥900。季節のシングルオリジンを中深煎りで。本のおともにどうぞ

  • ミシン目が付いていてキッチンペーパーのように使える晒ブランド、さささ(和さらしロール)¥2,420。綿100%で使い勝手良し。スタンドは別売り¥6,600

  • 愛知県常滑市の無農薬・無化学肥料さつまいもを使用した風と土 さつまいもチップス¥650。農家さん自ら作っているため、さつまいもの旨味が生きている

  • マニエのラグーソース“パンクビーンズ”¥1,080。無農薬の丹波黒豆を使用し、豆味噌や塩麹など日本の豆に合うブレンドで仕上げている

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