料理、洗濯、掃除、洗い物…。生きるために、私たちはどれほどの時間を家事に費やさなければいけないんだろう。どうせ1日に何時間も費やすなら、楽しく有意義なほうがいいに決まってる。例えばそのハンガー、もっと掛けやすければ。そのスポンジ、もっとかわいければ。困ったことに、生活に一番近いアイテムに限って選択肢はあまりにも多すぎる。
中学生のころからインテリア好きだったという橋本さんが営む〈ラーダー〉は、ありそうでなかった、日用品をセレクトする一軒。作家ものや特別感はここにはない。置いておきたくなるルックスだけど気楽に使えて、時にはガサツに扱ってもついて来てくれるくらい頼もしい。絶妙にかゆいところに手が届く“ちょうどいい”と“ずっと探してた”だけがある、精鋭の普段着ショップなのだ。