「ちょっと離れたところでゆっくり話ができて、本当に好きな人が来てくれる場所にしたかった」と、オーナーの山上さん。ギャラリーとショップが回廊でつながれた〈OBG eu.〉は、いわゆる神戸の繁華街からはずいぶん山のほうにぽつんと佇む。器など、作家のものの企画展を定期的に開催しながら、それらで扱った作品や自分たちがセレクトしたユニークな工芸品にポルトガルのワインなどを添えて販売する。〈小野象平〉や〈中本純也〉の器や〈Funatabi atelier〉の染めもの、〈谷口嘉〉のガラスなど、ひとつ一つ丁寧に作られたそれらは本物でありながら、どこか「かわいい」と喜べる軽やかな魅力がある。日本の作家だけでなく、インポートの作品も自然に、センス良くなじんでいるさまは暮らしのお手本にしたくなる。