虫の声や不規則な気の揺れに、人は惹かれる。作られたものでない、火のゆらぎのような自然のものを楽しむためのアイテムを提供したいと、〈ユラギアウトドア〉は始まった。大学時代の同級生でキャンプ好きであるふたりが、脱サラしてオープンしたという一軒。見つけるのが得意な山本さんと、話すのが得意な森田さんが、「有名じゃないけどしっかりとモノを作っているガレージブランド」に注力して展開する。
その中心にあるのは「焚き火」だ。「僕はキャンプに何をしに行っているかというと、焚き火をしに行ってるんです」と山本さん。誰もいない自然で、仕事を忘れてぼーっと火が燃えるのを見るのが好きだという。店内には火を演出する、焚き火をいじるための道具が豊富で、壁一面に並ぶ火バサミコレクションは、決して大型店では見ることはできない。