使い込むことで生まれる味。濃淡のある風合い。ひとと同じく経年によって増すその魅力。
ヴィンテージやアンティークにはえも言われぬ美しさがある。
京都・二条新町にあるアンティークショップ〈BROWN.〉は、古いものへの愛を表現している。元々、銘木店であった築120年以上を数える建家を改装。梁や屋根をそのまま残した趣のある空間には、 イギリスやフランスをはじめとしたヨーロッパとアメリカのヴィンテージ古着、木や鉄など様々な素材の味わい深い家具、テーブルウエアやラグ、キルトなど美しき古いものの数々が並ぶ。「小さい頃から古着はもちろん布も好きなので、私にとって古いものは日常そのもの。特に昔のものは天然の素材を使ってハンドメイドされているものが多く、心を動かされます」と店主の杉本康子さん。
年に2度のヨーロッパやアメリカの旅で買い付けられたそれらとの出会いは、まさに一期一会だ。