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ALKAA

美しい香りと時間。

好きなものを食べること、本を読むこと、映画を観ること…。そんな自分だけの時間を味わうことは、人生に豊かさをもたらせる。

もちろんお酒を愉しむ時間もそのひとつ。

 

自然派ワインやビオワインと呼ばれていた15年ほど前に出会ったナチュラルワインの美味しさに衝撃を受けて以来、その魅力に傾倒。ワインに関するありとあらゆることを追求してきたソムリエの堅田善孝さんと、妻でありパティシエの恵子さんが営むワインバー『ALKAA』。

 

観光バスや様々な人種が行き交う京都駅・八条口からほど近くの路地に佇むこのお店は、ソフトドリンクやその他のアルコールは一切なく、ナチュラルワインのみに特化したラインナップ。好みの風味や味を伝えると、堅田さんがオススメする銘柄をカウンターに並べ、ブドウの品種や産地のこと、作り手の思いやストーリーも添えてくれる。舌の肥えたワインフリークにはもちろん、ビギナーにとっても気軽にナチュラルワインの魅力に触れることができるだろう。

 

そして、まるでボトルと無言の対話をしているかのような美しい所作でグラスに注がれたワイン。口にすれば格別のひとときが始まる。

  • 1Fはカウンターのみ。好みのテイストを伝えると堅田さんが丁寧にセレクトし解説してくれるので、知識がなくてもワインの魅力に浸れる。

ジュラ地方の作り手〈ラタ・ポワル〉のヴァン・ド・リクール¥1,000(グラス)。独特の香ばしさと甘みを堪能できる

ワインもおやつも絶品。

グラスワインは常時約10種以上あり、3000本以上のボトルワインをストック。

パテやロースハムなどの一品も用意するほか、恵子さんによるプリンやカヌレといった“おやつ”もワインと抜群のペアリングをみせてくれる。

 

京都駅まで徒歩約4分のロケーションとあって、旅のスタートに、そしてフィナーレにも。

14:00から営業している日も多くあり、日中からワインを堪能できるのも嬉しい。

 

奥深きナチュラルワインの世界にじっくりと浸ることができる、これ以上ない贅沢な時間をぜひ。

ヨーロッパのアンティークテーブルや椅子を配した2F。昼は柔らかな自然光が差し込み、ゆったりとくつろげる空間となっている

  • 外はカリっと、中はモチっとした食感がたまらない自家製カヌレ¥300。ワインとの相性は言わずもがな

  • フランス・ジュランソンの品種、プティ・マンサンとグロ・マンサンを使用した〈ユーゴ〉のパサージュ¥1,800(グラス)。ほんのりとした甘みと芳醇な香りを味わえる

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