好きなものを食べること、本を読むこと、映画を観ること…。そんな自分だけの時間を味わうことは、人生に豊かさをもたらせる。
もちろんお酒を愉しむ時間もそのひとつ。
自然派ワインやビオワインと呼ばれていた15年ほど前に出会ったナチュラルワインの美味しさに衝撃を受けて以来、その魅力に傾倒。ワインに関するありとあらゆることを追求してきたソムリエの堅田善孝さんと、妻でありパティシエの恵子さんが営むワインバー『ALKAA』。
観光バスや様々な人種が行き交う京都駅・八条口からほど近くの路地に佇むこのお店は、ソフトドリンクやその他のアルコールは一切なく、ナチュラルワインのみに特化したラインナップ。好みの風味や味を伝えると、堅田さんがオススメする銘柄をカウンターに並べ、ブドウの品種や産地のこと、作り手の思いやストーリーも添えてくれる。舌の肥えたワインフリークにはもちろん、ビギナーにとっても気軽にナチュラルワインの魅力に触れることができるだろう。
そして、まるでボトルと無言の対話をしているかのような美しい所作でグラスに注がれたワイン。口にすれば格別のひとときが始まる。