前から気になっていた店名〈LVDB〉の由来を聞いてみた。「あんまり深い意味はないんですけど…」と前置きした上で、店主の上林さんは『ラヴィ・ド・ボエーム』という1992年のフィンランド映画の頭文字から取ったことを教えてくれた。「家賃を滞納した話から始まる、不幸な感じがいい」という。扱う本は、ゴッホの画集なんかもあればシンガポールのデザイナーから直接仕入れるZINE、ファッション写真集、エッセイ、絵本に文庫まで、新旧問わずジャンルレス。音楽好きだという上林さんが「クラブで出会ったつながりなど」の(ユニークで)素晴らしいアーティストたちの不定期な展示も見逃せない。