舞台は“なにわのシンボル”として名高い通天閣が中心となった新世界。ド派手な看板が乱立する街ではパンチの効いた御仁が闊歩し、昼夜を問わずビール片手に串カツを頬張る人たちが見て取れる。大阪のステレオタイプが今も色濃く残るこの場所で唯一、ファッションブランドを展開しているのが<THEモンゴリアンチョップス>。ホームタウンに負けないディープインパクトな世界観があり、地元関西だけでなく全国にフォロワーを増やし続けている。
そんな同ブランドの指揮を取るのが安藤仁彦さんと山本健太さん。2013年の立ち上げから一貫している指標は、“おもろいやん!”と思ったことを突き詰める初期衝動。<THEモンゴリアンチョップス>を皮切りに、彼らの活動指針をTシャツなどに落とし込む<ボクハタノシイ®︎>、2人のライフワークになっている“釣り”にフォーカスした<タスフ>という3レーベルを展開している。
その中でも“超釣支援道具”を意味するTOOL ASSIST SUPER FISHINGの頭文字を冠した<タスフ>の釣具店『タスフ タックル マート』が、<THEモンゴリアンチョップス>の直営ショップから徒歩1分の場所にオープンしたと聞いて足を運んだ。一歩足を踏み入れると圧巻。40代オーバーには懐かしく、20代には新鮮に感じられるオールドルアーの数々が壁一面に敷き詰められていた。